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Story

ロバートは天才肌と言われた数学者でありシカゴ大学の教授であった。
精神を病み、5年の闘病の後、亡くなる。
娘のキャサリンは、父の数学の才能と不安定な精神を受け継いでおり、
孤独のうちに父を看取る。
父を亡くした数日後、 父の教え子であるハルが、
父の残したノートを検証したいとやってくる。
また、ニューヨークからやってきた姉のクレアと家の売買を巡り激しく対立する。
葬儀の夜、
ハルはキャサリンを、 昔、見かけたときから気になっていたと告白し、
ふたりは夜を共にする。
キャサリンは大切なノートをハルに託す。
そこには、世界中の数学者が解こうとして叶わなかった、
ある「証明」が書かれていた。
そして・・・。

about proof・・・

「proof」という作品を知ってから、いつか「proof」のような作品を書きたいと思い続けていました。
意外な展開があると言えばある戯曲ですが、そのことを知っていても、
演出家がかわり、演者が変わるとまた新鮮に見ることができる、
上演が良かろうが悪かろうが、なにかしらの発見があり、何度でも見たくなる稀有な戯曲です。
その発見の中には、
あたりまえですが、「proof」という戯曲を上演するにあたり演出家として何を中心に置くのか、
置きたいと思っているのかが大きな位置を占めます。
つまりは自分の人間観のようなものを、
時に興味深く、時に気味悪く、見つめ返す機会を与えてくれるのです。
それは、自分が演劇に何を求め、世界をどう解釈しているのか、ということを
改めて突きつけられるような体験です。
この度、機会に恵まれて、この愛する戯曲を上演できることになりました。
評論家的なセーフティゾーンから脱却し、わたしなりの、そしてわたしにとっての
上質な上演を目指したいと思います。
わたしはこの大切な戯曲を守りきることができるでしょうか。
ぜひお立合いいただければと思っております。

text by 詩森ろば