story

「ロシア・アヴァンギャルド 1910−1932」

それはモダニズム・アートの最も美しい発露。
かつてあったどれよりもおそらく
先鋭的であった芸術運動。

ロシア革命をその背骨に抱き、
共産主義思想とともに隆盛し、
スターリンの圧政によって消滅した。

風琴工房の新作「機械と音楽」は、
芸術と工業、その境目を往き、
モダニズムの極北へと到達しながら、
その極度な先進性故に
歴史に回収され消滅していった
ロシア・アヴァンギャルドの
「建築家」たちの物語。
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I.LEONIDOV 重工業省プラン 1934






1917年 ペトログラード。
貧しい寒村の出である15歳の少年イヴァンは、
出稼ぎに来ていたペトログラードで10月革命の夜を目撃する。



イヴァンとはイヴァン・レオニドフ。
後に「ロシア構成主義の星」と呼ばれた天才建築家である。


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物語は、
革命後のモスクワで建築を学び、
存分にその才能を開花させていくイヴァンを追いながら、
イヴァンと関わりあったさまざまな建築家たちを描いていく。


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1930年、
革命の象徴と呼ばれた詩人マヤコフスキイの自殺を期に、
坂を転がるようにその勢いを失っていくロシア・アヴァンギャルド。


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遥か未来を見据えながら、
政治情勢と資材の不足により、
その殆どを実現せず、ひっそりと紙の上にだけその足跡をとどめる
数多の建築群。
剥ぎ取られた夢と深い絶望は少しずつイヴァンを損ねていく。



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芸術とは。工業とは。政治とは。
それら「現代」を宿命的に孕む荒野の道を
彷徨する建築家の魂の軌跡。